☆虹の園☆

赤いカーネーションと白いカーネーション

 ��赤いカーネーションと白いカーネーション��

 母の日。

 秀麗は仕事が休みでなかった為、前日、皆で墓参りに行ったのだが。

 この日は、朝から派手な音がした。

(え、何!?)

 がばっ。

 嫌な予感。 

 邵可が庖厨(だいどころ)で、やはり、ごそごそしてるではないか。

 ひくひく。

 顔を引きつらせる秀麗。

「と、父様…何してるの」

「秀麗はうちでは皆の母親役だろう? 今日は母の日。感謝に何か手料理をと思ってね」

「そんなの、別にいいわよ」

「えっと。鍋はどれがいいかな」

 がらがらがっしゃーん!!

「掃除が大変なの」

 ブラック秀麗降臨。

 仕事に遅刻する。

 あの清雅に嫌味を言われる。

 たまったものじゃない。

「とりあえず朝食にするから、出て行って!」

「ごめんよ、秀麗」

「はーぁ。玖狼叔父様は、器用なのに」

「玖狼はね、器用貧乏なんだよ」

「お嬢様、お目覚めですか」

「静蘭、おはよう」

「おはようございます。またですか」

「ええ」

「私のほうが帰りは早いですから、私が片付けておきます。
 お嬢様はお仕事に専念してください」

「頼むわね。いっけない!」

 ぴゅーっ。

 急いで、父親と静蘭の分の朝ご飯を用意し、自分は目玉焼きだけをかじると、
 服を着替えて、秀麗は走って登城した。

 帰れば、綺麗に庖厨(だいどころ)は片付けられていていた。

 机には赤いカーネーションと白いカーネーションの花がある。

「静蘭?」

「勿論無料(ただ)ですよ、お嬢様」

 其の日の夕方は、姮娥楼から、特製の豪華な食事も差し入れられた。

 そこで、秀麗も、後日、特製焼売を胡蝶にお礼代わりに差し入れしたのだった。

「高級なものを食べてる胡蝶姐さんには味気ないだろうけれど」 

「そんなこと無いね、娘の手料理が何時だって一番美味しいさ」

 おしまい。

長月様⇒HP



velentの長月様のサイトの20万hitと6周年記念フリー小説です。
母の日のほのぼのとした光景にとても和みました!(><)
秀麗は皆に愛されてますよねv



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